イケメンになりたい

アラサーになりました。イケメンになりたいやつのブログです。

ラブ、サイモン

love simonという映画をご存知でしょうか。

今年の3月に全米公開された映画で、ゲイの男の子が主人公のラブコメです。

↓予告編です


Love, Simon Official Trailer #1 (2018) Nick Robinson, Katherine Langford Drama Movie HD

16歳のサイモンは、アトランタ郊外に暮らす男の子。家族と友人に恵まれ、幸せに暮らしていました。彼は自分がゲイということは誰にも話していませんでしたが、ブルーという、同じ学校に通うゲイのメル友がいました(ブルーは仮名で、お互いに正体を明かさずにメールのやりとりをしています)。

 

で、あるとき、学校のパソコンを使ってブルーにメールを送った後、アカウントのログオフを忘れて同級生のマーティンにブルーとのメールを見られ、つまりゲイバレし…という話です。

 

物語は、キラキラハイスクールデイズ感と、ブルーの正体は誰やねんという若干のミステリー感が混じった感じで進んでいきます。

 

アメリカではメジャー配給で公開されヒット、評価も高いそうなのですが、日本での公開は未定。で、原作があるとのことで、図書館で借りて読んでみました。(今回はノーネタバレなので最後まで読んでも大丈夫!)

 

原作タイトル:サイモンvs.人類平等化計画

(以下、長いので“ラブサイモン原作“) 

サイモンvs人類平等化計画 (STAMP BOOKS)

サイモンvs人類平等化計画 (STAMP BOOKS)

 

 

…タイトルを見て、あれSFかな??と一瞬思いました。え戦うの?みたいな。

児童文学コーナーにあったので、たぶんあなたの町の図書館にも、置いてあるはず。

登場人物多すぎて途中でよくわからなくなってきた為、登場人物を紙に書きだしながら読んでいきました。読解力…

 

ラブサイモン原作は、なんつうかものすごく普通の話です。ありがちな青春ラブコメ、みたいな。ただ、その「普通」は、僕にとっては眩しく感じられました。

 

主人公のサイモンは、ゲイだということは誰にも話せてはいませんが、家族や友人に恵まれ、カミングアウトしたらたぶん受け入れてもらえるだろうという環境で暮らしています。そして、高校生として普通の人生を生きている中で、ゲイのブルーに恋をしています。それは、ごくごく自然に。

 

ラブサイモンを読みながら、僕は自分の高校生活を思いだしました。僕の高校生活は、サイモンとは違いキラキラハイスクール感とは程遠かったのですが、でも普通の日々を過ごし、その中で、好きになった人もいました。もちろん誰にも言いませんでしたが。

 

主人公のサイモンが生きる世界は、高校生当時の僕が憧れていた、でも決して手の届かなかった眩しい世界です。けれど、もし僕が高校生の頃にラブサイモンを読んでいたら、きっとサイモンに励まされたと思います。

 

「人のことを好きになるのはゲイだろうが普通のことだし、僕の物語は、読者である君の物語でもあるんだよ」と。

 

もちろん今の10代の読者にとっても、サイモンに共感したり物語中の恋愛にときめいたり出来るのは、素晴らしいことだと思います。

 

そんなラブサイモン原作ですが、図書館の児童文学コーナーの中に埋もれており、本を見つけるのは至難の業だと思います。LGBTコーナーとか作ればいいんじゃないですかね…

 

とりあえず、映画版の日本公開待ったなしです。公開してくれ。

 

ではまた!